中国語学習マニュアル付録:上級の道

中級が修了したら残すは上級のみです。

このレベルに達したら自分なりの学習スタイルは完成していますし、自分に何が足りないかもわかるようになりますから、私から特にどうこう言うことはないのですが、簡単にまとめておきたいと思います。

上級テキスト

このレベルに到達したら積極的に生の素材を利用していけばいいのですが、生の素材は往々にして学習が散漫になってしまいます。

特に独学が苦手な学習者はその傾向が顕著なのですが、このような場合はテキストを併用して学習をすすめるのが良策です。

この場合ですが、上級に到達すると日本製の学習教材はほぼ尽きてしまいますので、中国の対外中国語教育用の高級(上級)テキストを利用するのがいいでしょう。

中でもおすすめはこのテキスト。

『高級漢語口語』 北京大学出版社

日本製のテキストは基本的にゼロですが、視点を少し変えると上級レベルテキストとして利用可能な学習書も存在します。

その中でも注目の教材はこれでしょうか。

『中国語通訳トレーニング講座 [CDブック]』 神崎 多実子 (編集), 待場 裕子 (編集)

この学習書は通訳養成を目的に設計されたものです。通訳にならないとしても、中国語に磨きをかけるには最適のテキストだと思います。

通訳を目指している方はこちらもどうぞ。

『中国語通訳への道』 塚本 慶一 (著)

中国語外能力

中級修了時点で既に実用レベルには達しているので、通訳等の中国語専門職を目指したりするのでなければ、後は中国語外の能力、例えば別の分野の専門技術や知識、経験などが重要になってきます。

ビジネススキル以外の観点から言えば、中国や日本の歴史、文化、社会にまつわる知識が重要になってきます。如何に中国語を自由自在に使いこなせるようになったとしても、発信するものがなければ何の意味もないのです。

こんな書籍もありますので、一度目を通しておくといいかもしれません。

『中国語で紹介する日本 文化編』 林 怡州 (著), 後藤 香代子 (著)

特に昨今は歴史問題に注目が集まっていますから、このレベルになったら避けては通れないと思います。“対不起”で済ませてしまうという手もあるにはありますが……

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Time:
2006-05-25 Last modified: 2018-08-17