中国語学習「初級」発音編

初級レベルの学習の基本は「一つ一つ」「深く」「丁寧に」進めるのが肝心です。基本項目である「発音・文法・語彙」の土台を作りを中心に着実に学習を進めていきます。

以下に各項目について順を追って解説していきたいと思います。

発音の矯正

入門段階で学習した発音・四声の矯正を行います。矯正の過程は大まかに

音節単位 ⇒ センテンス及び句単位 ⇒ 会話中

という段階を踏みますが、初級段階では「センテンス及び句単位」までの矯正は必須です。

ここで「音節単位」と「センテンス及び句単位」を分けているのは、一音節単独で正確に発音できたとしても、漢字が幾つか集まって複数の音節の塊になると途端に発音がぶれる場合が少なくないからです。

ブレの原因

この発音のブレは音が前後に影響しあうために発生するもので、発音の位置(わかりやすく言えば舌の位置)が離れている場合特に顕著に見られます。

これは例を挙げた方がわかりやすいですね。例えば「鑑賞」(jian4 shang3)。

「jian」は口の前の方で発音する音で、舌は上歯の後ろの辺りに位置しますが、「shang」は巻き舌で喉の方で発音する発音です。

このため後ろの「shang」を意識しすぎると前の「jian」が「jiang」の音になり、逆に「jian」を意識しすぎると舌が回らず「shang」が「xiang」になってしまいます。

このようなブレは意識していないと自分ではなかなか気づきにくいものです。下手に癖がつくと矯正する際手を焼くことになりますので、初級段階の間にしっかりと矯正しておいてください。

矯正方法

発音の矯正は個人ではなかなか難しいものです。

自分では上手く発音できなくても正確に聴き取ることができるレベルに達している場合は録音して確認するという手もありますが、それだけではさすがに心もとないというものです。

発音の矯正に限って言えば、多少高いお金を払っても中国語講師にお願いした方が長い目で見れば得策だと私は考えています。

個人で何度もテープを聴き、発音をしっかりやりこんでおけば、矯正にかかる時間も相対的に短くなります。数千円で済むものなのですから、これをケチる必要はないのではないでしょうか。

なお、四声については矯正ソフトウェアが開発販売されるようになってきました。価格も6000円を割る価格で購入できるものもあり、費用効果は十分あると見てよいと思います。四声が苦手な学習者には特におすすめです。

詳しくは「中国語発音学習ソフトウェア」をご参照ください。

発音の矯正に関しては「中国語の発音と四声」でも言及しておりますので、合わせてご確認ください。

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