最後に三点ほど補足しておきます。
中国語ライティング学習テキスト
最後になってしまいましたが、初中級者の場合はやはりテキストがあった方が心強いものです。
ライティング能力はネイティブスピーカーである中国人でもレベルはまちまちで、たとえ中国人に添削してもらったとしても、その中国人が中国語講師でもない限り、それが適切な表現方法である保証はどこにもありません。
それを考えれば、やはりテキストに基づいてライティングの基礎を作っておく方が無難と言うものなのではないでしょうか。
下記にいくつかおすすめのライティングテキストをご紹介しておきますので、参考にしてください。
『やさしい中国語の作文』
『中国語作文のための短文練習―中文造句』
『チャイニーズライティング―これ1冊で中国語常用単語と、文法から作文まで』
また、ライティングは誤用表現から学ぶのが有効です。次のようなテキストも合わせて読んでおきたいですね。
『誤用から学ぶ中国語―基礎から応用まで』
『日本人の誤りやすい中国語表現300例』
こちらは表現集です。ライティング実践時の参考としてどうぞ。
読みなおし
文章を作成した後で何度も見直すのはライティングの基本です。
これはただ単にミスを確認するだけにとどまらず、ライティング力を高めるという観点から考えても重要です。
特に文章を書いた後数日おいた後読み返すと、書き上げた時点では気づかなかった表現上の齟齬等がよく目に止まります。
人は「文章を書き上げた直後は一種の興奮状態にある」、と言われていますので、冷却期間を置いてから再度読みなおすことをおすすめします。
「筆写」は必要か?
筆写という学習方法があります。一字一句書き写していく方法です。
一語一語確認していくので、単語の使い方や文法事項、文章の構成がよく見えてきます
が、
あまりにも時間がかかるというある意味致命的な欠点も抱えています。ちょっとした文章であっても筆写をするのにどれくらいの時間を要するのでしょうか。
私は筆写学習をしたことはありません。純粋に時間がかかりすぎるからです。(机の前に座るのが好きではないということもあります。)
自分で実践していないのでどれほどの効果があるのかコメントするのは難しいのですが、筆写をすすめている方もいるようですので、時間に余裕のある方は試してみるのもいいかもしれません。