文章感覚を養うにはたくさんの文章に触れるのが一番です。
幼少の頃から本を多く読んできた子供は往々にして作文力に優れますが、これは第二言語としての中国語においても同じです。
リーディングの量はライティング力に大きな影響を与えますので、日頃からリーディングに親しむようにしたいものです。
もっとも活字ならどんなものでもいいのか、という訳ではありません。読むならより優れた文章を読む方がいいに決まっています。
もちろん新聞記事などそれ独特のスタイルがあるものは、それを踏まえた上で読んでいく必要がありますが。
お気に入りの作家を見つけよう
おすすめは小説です。いろいろな作家の本を読んでいき、お気に入りの作家を探してみてください。見つかったら、今度はその作家の本を重点的に読んでいきます。
お気に入りのタイトルを見つけたら繰り返し読みます。お気に入りのタイトルですから繰り返し読むことも苦痛ではないと思います。
読みなれてきたら、修辞法などに留意しながら繰り返し読み返してみてください。そうするとこれまで見えてこなかったものも見えてくるようになります。 そこまで読み込めばこちらのものです。
要約と感想
読了後本の内容を要約するのも効果的です。内容を理解していないと要約はできませんし、要約の場合は自分の言葉で書き直すことになるので、自然と自分で文章を作る練習をすることができます。
もちろん要約ではなく自分の所感などを書いてもかまいません。自分の意見をまとめて発信するいい訓練にもなりますし。
ここまで考えてくると何か学校の国語の授業のような錯覚を受けますが、まさにその通りです。中国語であろうが日本語であろうが言語には変わりありません。どのような言語であれその習得過程は似ているものです。
これは、母語習得の過程の中に中国語学習のヒントが隠されていることを意味します。
特に国語力に自信のある方は、自分の国語学習過程を振り返ってみるのもいいかもしれません。
「専攻」を作る
愛読書を作る方法から一歩進めて「専攻(得意分野)」を作ってしまうのも効果的です。
自分の関心のあるテーマについて調べ、まとめます。まとめるときは研究レポートのような形でまとめるのがいいでしょう。
この研鑽で培ったものは会話でもそのまま生きてきます。おすすめの方法です。