最後に会話実践時のちょっとした小技等をご紹介しておきます。
わざと下手に話す
相手の心理を逆手に取る方法です。自信がないときなどわざと下手に話すと、相手がゆっくり、分かりやすく話してくれるようになります。
また、こちらの表現に多少問題があっても許容してくれますし、内容も努めて理解しようとしてくれます。
理解できなかった振りをする
都合が悪いことを聞かれたり、お願いされたときに使えます。といってもそれまで流暢に話していたのに、急に聞き取れなくなるのもおかしな話なので、初級者向けの方法です。
知らないことは話さない
実際の会話の場では、無理に背伸びすることはやめた方がいいです。自分で知っている範囲、表現で会話するようにしてください。あやふやな状態で会話を続けるのはいろいろな意味で危険です。
分からない単語を確認する方法
中国人と会話をすると、程度の差はあれ必ず知らない単語が出てきます。それが分からなくても内容の理解に支障をきたさない場合はいいのですが、内容理解に深く関わるものであった場合、必ず確認するようにしてください。
確認する場合は露骨に会話を止めるのではなく、自然な形で聞き返すようにします。一番シンプルな方法は聞き取れなかった単語をそのまま上げ調子にして 聞き返すことです。「どういう意味?」というような表情と共に聞き返せばOKです。
会話には流れがありますので、聞き返し方には注意してください。こういうと何か非常に難しく感じますが、この力は中国語力というより一般的な会話能力(母語を含む)によるものと考えてもらって間違いはないと思います。
中国語で会話しているとはいえ会話には変わりありません。実践の場では中国語力が全てではなく、このような語学外技能が重要になってくることに留意してください。