中国語のリスニングをはじめるに当たって、はじめに注意しておくべきことをまとめておきたいと思います。
リスニングのための正しい発音の習得
中国語の習得は発音が鍵となることについては中国語の発音と四声の中で詳述してきました。
発音と密接な関係があるリスニング力の向上はは言うまでもなく正確な発音と声調の習得が大前提となりますので、とにかく学習初期段階では正確な発音と声調を身につけることに全力を注いでください。
中国語の訛りとリスニング
正確な発音と声調の習得はリスニング力向上には不可欠ではありますが、残念ながら正確な発音・声調ができるからリスニングもできるということにはなりません。
中国語の場合方言間の発音・声調差が大きく、普通語教育が普及している現代でも方言の影響による発音・声調のブレは日本人の想像をはるかに超えるものがあります。
そして厄介なことに、訛りに対する対策については慣れる以外にはありません。
専門学校や通訳養成学校では独自に訛りを含んだ中国語に対するリスニング学習メソッドを開発しているかもしれませんが、少なくとも市販されている教材や書籍ではまともな訛り対策のリスニング教材を見かけたことはありません。(※注)
また、訛りに慣れるにしても、慣れすぎると自分の発音・声調に影響が及んでしまいますので、実践する上ではなかなか難しいものがあります。
もっとも、訛りの聴き取りについては上級レベルの課題となりますので、初中級の学習者の方はこの問題については深入りせず、標準的な発音を聞き取ることに全力を挙げてください。
※注:私が寡聞なだけである可能性も十分ありますので、訛り対策の教材をご存知の方がいらっしゃいましたらお知らせいただけませんでしょうか。