構造助詞“得”(de)は形容詞や動詞の直後について,形容詞、副詞やフレーズを伴って補語を形成し,形容詞や動詞が表す意味の補足説明を行う。
“得”を用いる補語表現は様態補語(一部の程度補語を含む)と可能補語である。
構造
「動詞/形容詞+“得”+補語」の形を作る。
動/形 | 得 | 補語 | 発音 | 和訳 | |
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様態補語 | 睡 | 得 | 早 | shuì de zǎo | 寝るのが早い |
可能補語 | 看 | 得 | 懂 | kàn de dǒng | 見てわかる |
様態補語
様態補語は動詞や形容詞の後に続き,その動作・状態・行為の程度や結果について具体的に描写・説明する。“得”の後ろに続く成分には形容詞フレーズ、主述フレーズ、補充フレーズなどがある。
後続成分 | 例文 |
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形容詞フレーズ |
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主述フレーズ |
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補充フレーズ |
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程度補語
程度補語の一部は“得”の直後に置いて程度補語を構成する。様態補語の一種だが,いずれも固定的な表現で,“得”を必要としないものも存在するため,独立させて扱うこともある。
- 他吃得多。
- 彼はたくさん食べる。
- Tā chī de duō.
- 不用担心,他好得很。
- 心配しないで,彼はとても元気だから。
- Bùyòng dānxīn, tā hǎo de hěn.
可能補語
動詞と結果補語または方向補語の間に“得”を挿入することで,可能の意味を表す可能補語となる。動詞の直後に置かれていた補語で軽声で発音されていたものは元の声調で発音される。
様態補語は動詞や形容詞の後に続き,その動作・状態・行為の程度や結果について具体的に描写・説明する。“得”の後ろに続く成分には形容詞、形容詞フレーズ、主述フレーズ、補充フレーズなどがある。
後続成分 | 例文 |
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“得”+結果補語 |
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“得”+方向補語 |
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