「…するのに都合がよい」「…することができるように」「…に便利である」などの意で,客観的状況や事物の性質から,目的を遂行しやすいように事前にある動作や作業を行うことを表す助動詞には“好”“便于”などがある。“便于”は“便利于”とすることもある。
一覧
助動詞 | 例文 |
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好 |
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便于 |
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比較
“好”と“便于”は同義だが,語法上多少の相違がある。
口語と書面語
“好”はより口語的で,“便于”は書面語的な少し硬い表現になる。
- 你最好早点去,好找位子。
- 早めに行った方がいい,席を見つけやすいように。
- Nǐ zuìhǎo zǎodiǎn qù, hǎo zhǎo wèizi.
- 提前想好到了先干什么,到时候便于行动。
- 到着したら先に何をするのか前もって考えておいた方が良い,その時になったら行動しやすいように。
- Tíqián xiǎng hǎo dào le xiān gàn shénme, dàoshíhou biànyú xíngdòng.
後続動詞の音節数
“便于”に続く動詞には2音節動詞を用いることが多い。単音節動詞が続く場合は,通常それに補語や目的語が続く。“好”にはこの制限はない。
助動詞 | 例文 |
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2音節動詞 |
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単音節動詞+補語 |
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単音節動詞+目的語 |
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目的を表す接続詞
目的を表す接続詞“以便”に置き換えることができる場合もあり,文法的には接続詞であるとする説もある。
例文 | 和訳 |
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| 繰り上げて完工できるよう,残業を重ねて作業を行う。 |
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