“个”は最も広く用いられる量詞で,日本語の「つ」や「個」に近い存在である。
専用の量詞のない名詞を数える
“个”は広く専用の量詞のない名詞を数える。※中検準4級レベル
- 一个苹果
- 1個のリンゴ
- yī gè píngguǒ.
- 两个星期
- 2週間
- liǎng gè xīngqī.
- 三个月
- 3ヶ月
- sān gè yuè.
- 一个梦想
- 1つの夢
- yī gè mèngxiǎng.
- 三个代表
- 三つの代表(江沢民・中国共産党総書記(当時)が発表した党の重要思想)
- sān gè dàibiǎo.
他の量詞の代用
一部の他の量詞に代用して用いることがある。
語彙 | 量詞 | 例文 | 和訳 |
---|---|---|---|
学校 | 所 | 一所学校 | 一つの学校 |
个 | 一个学校 | ||
新闻 | 条 | 一条新闻 | 一つのニュース |
个 | 一个新闻 | ||
计划 | 项 | 一项计划 | 一つの計画 |
个 | 一个计划 |
他の量詞との棲み分け
その名詞を数える専用の量詞が存在するが,文脈によってはその量詞を用いず,“个”を用いる場合もある。例えば,“人”を数える量詞“口”は家族などの人数を数える場合に用い,それ以外の文脈では“个”を用いる。
例文 | 和訳 | |
---|---|---|
◯ | 我家有四口人。 | わたしの家は4人家族です。 |
✗ | 我家有四个人。 | |
✗ | 前边来了一口人。 | |
◯ | 前边来了一个人。 | 前から人が一人やってきた。 |
特殊な用法
量詞“个”は単に個数を数えるだけではなく,以下の様な特殊な用法もある。
概数の前
概数の前につける。
- 有个两三天就够了。
- 2、3日あれば十分だ。
- yǒu gè liǎng sān tiān jiù gòu le.
- 差个一两块就无所谓。
- 1、2元の違いはどうでもよい。
- chà gè yī liǎng kuài jiù wúsuǒwèi.
動詞と目的語の間
主に話し言葉において,動詞と目的語の間に置き,「1回」「ひとつ」といった動作の回数を表す。ただし,実際には動作が1回であることを数えるというより,「ひとつ……」「ちょっと……」などその動作を軽い気持ちで行うことに重点がある。この場合,本来“个”のつけられない場合でも“个”をつけることがある。
- 你先洗个澡吧。
- 先にシャワーを浴びたら。
- nǐ xiān xǐ gè zǎo ba.
動詞と補語の間
動詞と補語の間に置く。主に話し言葉に用いる。補語を導く“得”に近い働きをする。“得”と連用することもある。
- 喝个痛快。
- 思う存分飲む。
- hē gè tòngkuai.
- 玩儿个够。
- 思う存分遊ぶ。
- wánr gè gòu.
- 吃得个干干净净。
- きれいに食べきる。
- chī de gè gāngānjìngjìng.
- 忙得个不亦乐乎。
- てんてこ舞いする。
- máng de gè bù yì lè hū.