比較：副詞「再」「又」

副詞“再”と“又”にはそれぞれ反復・累加・継起の意味があるが，両者を置き換えることはできない。以下に両者の相違点についてまとめる。

1 反復
2 累加
3 継起

反復

“再”は主にまだ実現されないことに用い，“又”はすでに実現されたことに用いる。反復を表す用法についての詳細は反復を表す副詞「再」「又」を参照。

分類	可否	例文
未然	◯	再吃一口。もう一口食べる。 Zài chī yī kǒu.
未然	×	又吃一口。 Yòu chī yī kǒu.
已然	×	再吃了一口。 Zài chī le yī kǒu.
已然	◯	又吃了一口。また一口食べた。 Yòu chī le yī kǒu.

ただし，まだ実現していない，客観的には未来に属することでも，それが周期的なものであったり，確実に繰り返されると話者が判断したものについては“又”を用いる。

可否	例文
◯	下周又是月底了。来週はまた月末だ。 Xià zhōu yòu shì yuèdǐ le.
×	下周再是月底了。 Xià zhōu zài shì yuèdǐ le.

累加

“再”は「さらに」「もっと」「もう一つは」「ほかに」「もう一度」の意で，数量の増加または程度の高まりを表すのに対し，“又”は「その上」「かつまた」「更に」「（…でもあり）また（…でもある）」の意で，ある動作・状態・状況の上に更に別の動作・状態・状況が累加することを表す。累加を表す用法についての詳細は，それぞれ累加「再」と累加「又」を参照。