強調「可」

副詞“可”は平叙文・感嘆文・反語文などに用い,程度が高いことを表したり,感情を強調する効果をもたらす。

平叙文

平叙文に用い,主に強調または断定を表す。

这里冬天冷了。
ここの冬はすごく寒い。
Zhèli dōngtiān kě lěng le.
今天冷了,出门多穿点衣服。
今日はすごく寒いから,出かけるときは服を多目に着て行きなさい。
Jīntiān kě lěng le, chūmén duō chuān diǎn yīfu.
时间晚了,我们得走了。
もう遅いから,今すぐ行かないといけない。
Shíjiān wǎn le, wǒmen kě děi zǒu le.
我家孩子聪明了。
うちの子はすごく賢いのよ。
Wǒ jiā háizi kě cōngming le.

可是

この用法では“可是”とすることもある。

这件事可是不容易。
この件は本当に厄介だ。
Zhè jiàn shì kěshì bù róngyì.

可真

副詞“”と合わせて用いることも多い。

日本真干净了。
日本は本当に清潔だ。
Rìběn kě zhēn gānjìng le.

実現

望んでいたことが実現し,ああよかったという気持ちを表す。“可…了”の形で用いる。“可”は必ずしも強く読まない。

今年高考他考上大学了。
今年の大学入試で彼はついに合格した。
Jīnnián gāo kǎo tā kě kǎo shàng dàxué le.

予想外

予想外である気持ちを含む。

他现在不得了了,都成了亿万富翁了。
彼は今すごいんだ,億万長者になっちゃったんだ。
Tā xiànzài kěbu déliǎo le, dōu chéng le yìwàn fùwēng le.

申し開き

相手に申し開きをする気持ちを含む。

没跟他说过这事。
わたしは彼にこの事を話したことはまったくない。
Wǒ kě méi gēn tā shuō guo zhè shì.

可好

“可好”は,場合によっては反語として風刺した言い方になることがある。

这下可好了,你把领导给得罪了,等着挨整吧。
結構なことになった,君は上役を怒らせたんだ,つるし上げられるのを待ってなって。
Zhè xià kěhǎo le, nǐ bǎ lǐngdǎo gěi dézuì le, děng zhe āi zhěng ba.

感嘆文

程度の高いことを強調し,時には誇張を含む。文末にはよく語気助詞“”“”“”などを伴う。強く発音する。※中検3級レベル

回来啦!
彼が帰ってきたぞ。
Tā kě huílái la!
这双鞋贵呢!
この靴はすごく高いんだ!
Zhè shuāng xié kě guì ne!

可是

この用法では“可是”とすることもある。

这件事可是不容易。
この件は本当に厄介だ。
Zhè jiàn shì kěshì bù róngyì.

反語文

反語文の中で反語の語気を強める。

这事他怎么知道呢?
この事を彼が知っているはずがないだろう。
Zhè shì tā kě zěnme zhīdào ne?
谁想到他今天会变成这个样子?
いったい誰が彼の今日の姿を想像できたであろうか。
Kě shéi xiǎng dào tā jīntiān huì biànchéng zhè ge yàngzi?.

命令文

命令文に用い,「ぜひ」「くれぐれも」「必ず」「きっと…すべきである」「ぜひとも…しなさいよ」の意で,願望の気持ちを強める。文末に多く語気助詞を伴う。

您都八十了,得多休息啊。
もう80歳におなりになるんですから,くれぐれもしっかりと休憩をとってください。
Nín dōu bāshí le, kě děi duō xiūxi a.