「もう少しで」「もうちょっとで」「危うく」「すんでのところで」などの意で,ある事態が少しの差で起きるか,あるいは起きないかを表す副詞には“差一点儿”“险些”“险乎”などがある。“差点儿”は“差一点儿”とすることもある。
一覧
副詞 | 例文 |
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差点儿 |
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险些 |
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险乎 |
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意味と用法
意味と用法から以下のように分類できる。
望ましくない事態を免れたこと
望ましくない事態を危うく免れたことを表す。幸運であるというニュアンスを含む。後続の動詞が肯定でも否定でも結果としての意味に変わりがない。
肯/否 | 例文 | 和訳 |
---|---|---|
肯定 |
| もう少しで転ぶところだった。 |
否定 |
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実現
望ましい事態が実現しそうもなかったのに実現したことを表す。幸運であるというニュアンスを含む。後続の動詞には必ず否定形を用いる。この用法は“差点儿”に限る。
- 票很抢手,差点儿没买到。
- チケットは非常に売れ行きが良くて,もう少しで手に入らないところだった。
- Piào hěn qiǎngshǒu, chàdiǎnr méi mǎi dào.
- 考试很难,我差点儿没考上。
- 試験は難しくて,わたしはもう少しで試験に落ちるところだった。
- Kǎoshì hěn nán, wǒ chàdiǎnr méi kǎo shàng.
実現しない
望ましい事態が実現しそうで実現しなかったことを表す。惜しいことをしたというニュアンスを含む。後続の動詞は肯定形で,動詞の前に“就”を置くことも多い。この用法は“差点儿”に限る。
- 今天人不多,差点儿就买到了。
- 今日は人が少なく,もう少しで買えるところだった。
- Jīntiān rén bù duō, chàdiǎnr jiù mǎi dào le.
- 猜题猜得比较准,我差点儿就考上了。
- 山がそこそこ当たっていて,わたしはもう少しで合格するところだった。
- Cāi tí cāi de bǐjiào zhǔn, wǒ chàdiǎnr jiù kǎo shàng le.