「是」構文
基本形
“是”は動詞で,「A+“是”+B」のように「主語+動詞+目的語」の配列となり,構文としては動詞述語文と同じ形になる。
A | 是 | B | |
---|---|---|---|
我 | 是 | 日本人。 | 私は日本人です。 |
「AはBである」という意味を表し,主語と目的語の名詞句をイコールで結ぶ働きをする。この点だけとって見れば,英語のbe動詞に相当する(※語法的に異なる点も多々あるので,be動詞と完全に一致する訳ではないことに注意)と考えればわかりやすい。
なお、“是”は英語のbe動詞のように人称や時制によって変化を起こすことはない。
副詞の位置
“是”は動詞であるため,“也”“都”等の副詞はその前に置く。(※参照:基本文型と語順:副詞の位置)
A | 副詞 | 是 | B | |
---|---|---|---|---|
他 | 也 | 是 | 日本人。 | 彼も日本人です。 |
我们 | 都 | 是 | 日本人。 | 私たちはみな日本人です。 |
否定形
否定文を作る場合は“是”の前に否定副詞“不”をつける。“不”の声調は本来第四声“bù”であるが,同じく第四声の“是”の前に置かれると声調変化を起こして“bú shì”となる。
A | 不 | 是 | B | |
---|---|---|---|---|
他 | 不 | 是 | 日本人。 | 彼は日本人ではない。 |
疑問形
「是」構文を疑問文にする場合は,一般の動詞述語文の場合と同様に文末に“吗”を置けばよい。表記する場合には“?”を忘れずに。(※参照:「吗」疑問文)
A | 是 | B | 吗 | ? | |
---|---|---|---|---|---|
你 | 是 | 日本人 | 吗 | ? | あなたは日本人ですか。 |