【分析レポート】CASIO Ex-word XD-N7300

コンテンツ・機能情報

※参照:カシオ・ホームページ

※コンテンツ一覧は「中国語電子辞書比較表」を、標準機種・上位機種及び前モデルとの差分については「カシオ エクスワード 歴代中国語モデルまとめ」を参照のこと。

解説

ここに注目!①……「大型中中・中英・英中辞典収録」

大型中中辞典として『現代漢語大詞典』を、大型中英英中辞書として『漢英大辞典』『英漢大詞典』収録している。大型中中・中英・英中辞典を収録しているのはエクスワードのみ。

ここに注目!②……「学習系2コンテンツ収録」

文法学習コンテンツとして『文法中心 ゼロから始める中国語』を、会話学習コンテンツとして『口が覚える中国語』を収録。

ここに注目!③……「方言コンテンツ」

『はじめての上海語』『はじめての台湾語』『はじめての広東語』を収録。方言コンテンツを収録しているのはエクスワードのみ。

ここに注目!④……「読み上げ機能」

単語・熟語・例文を合成音声で読み上げる。オリジナルで音声が収録されていないコンテンツでも発声させることができる。音声速度の切り替えが可能。

総括

今回のアップデートで追加された中国語コンテンツは『口が覚える中国語』である。

これで2011年版で追加された『文法中心 ゼロから始める中国語』と合わせて、学習系コンテンツが2つとなった。

学習系コンテンツはライバルのキヤノンに欠けている分野であり、カシオの売りとなりつつある項目なのだが、1年単位のアップデートで毎回1コンテンツ追加というペースはかなり寂しいものがある。学習テキストは毎年多数出版されており、また既版分を含めれば相当数に上るのだから、これらのテキストを電子化してバラ売りできないものであろうか。

電子化が遅れている日本の出版業界だが、昨年あたりから少しずつ動きが見られるようになっているので、今後の展開に期待したいものである。

また、キヤノンは小学館と講談社の中日日中辞典ダブル収録を2012年に実現したが、2013年版のエクスワードではキャッチアップできなかった。2013年版では時間的に難しいだろうと予想していたが、残念ながら予想通りとなってしまった。

本年はライバルのキヤノンが新モデルをリリースするかどうかまだ不明である。期待されたキヤノンの2012年モデルは反応の悪さなど一部欠陥が指摘されているので、修正版がリリースされなかった場合、カシオはもう1年の猶予を得ることになる。来年のモデルでは是非ダブル収録を実現してもらいたい。

購入のヒント

電子辞書は語学への初期投資のなかで、比較的大きな割合を占める投資項目となる。となれば、少しでも安く買いたいと思うのが人情というもの。次のページで中国語電子辞書を安く買うための手引きを公開しているので参照されたし。

「中国語電子辞書購入の手引き」

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