コンテンツ・機能情報
※コンテンツ一覧は「中国語電子辞書比較表」を、標準機種・上位機種及び前モデルとの差分については「カシオ エクスワード 歴代中国語モデルまとめ」を参照のこと。
解説
ここに注目!①……「大型中中辞典収録」
大型中中辞典(中国の国語辞典)『現代漢語大詞典』を収録している。ライバルのキヤノンワードタンクが収録している中中辞典は中型辞典であり、その存在感は大きい。
ここに注目!②……「大型中英英中辞書収録」
中英英中辞書もキヤノンワードタンクより大型の辞書を採用している。
ここに注目!③……「新語コンテンツ」強化
新たに『中日辞典 新語・情報篇』が追加された。中日日中計約3万語で、従来から収録されている『大修館書店 中国語 新語ビジネス用語辞典』を加えると、計約4.5万語に上る。
ここに注目!④……「多様な中国語コンテンツ」
主要コンテンツとなる中日日中辞典、中英英中辞典、新語辞典の他、語彙コンテンツとして『日中パソコン用語辞典』『日中英・電子技術用語対訳集』『日中英固有名詞辞典』、主要方言の会話コンテンツ『はじめての上海語』『はじめての広東語』『はじめての台湾語』、旅行会話コンテンツとして『ひとり歩きの中国語自遊自在』『旅の指さし会話帳 中国語』『Dr.PASSPORT 中国語』が収録されている。
ここに注目!⑤……「中国語検索機能・発声機能」
手書き入力をはじめとする強力な検索機能と、中国語音声発声機能を搭載している。
ここに注目!⑥……「液晶カラー化」
ついに液晶画面がカラー化された。
総括
社会が急速に変化している中国では日々多くの新語が生まれており、従来の辞書では対応しきれなくなっている。それを考慮してか否かはわからないが、新たに『中日辞典 新語・情報篇』が追加されている。
中国語コンテンツ的には、これ以外に2009年版との大差はない。『大修館書店 中国語 新語ビジネス用語辞典』が2.3にバージョンアップされ、収録語彙数が約1500語ほど追加されたぐらいだ。
2010年版の最大の売りは液晶画面がカラー化されたことだろうか。正直なところ、なぜもっと早くカラー化しなかったのだろうか、と思うのだが。辞書なんだから白黒でいいだろう、ということだったのだろうか。
なお、2009年版では標準モデルと上位モデルに分かれていたのだが、2010年版では上位モデルに統一された模様である。標準モデルはライバルのキヤノンワードタンクに比べコンテンツ的にかなり見劣りした魅力に乏しいものだったので、淘汰された、と理解してよいだろう。
コンテンツ面ではマイナーチェンジの感は否めないが、収録語彙数はライバルのキヤノンワードタンクを凌駕しており、プロフェッショナル需要としてはNo.1のモデルであることには変わりはない。
ただし、発音関連機能や文法辞典など、学習用途として重要になる機能・コンテンツについては、相変わらずキヤノンワードタンクとの差を埋められない状態が続いている。これらの点については次期グレードアップでの飛躍を期待したい。
購入のヒント
電子辞書は語学への初期投資のなかで、比較的大きな割合を占める投資項目となる。となれば、少しでも安く買いたいと思うのが人情というもの。次のページで中国語電子辞書を安く買うための手引きを公開しているので参照されたし。
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