小史
電子辞書市場でカシオと人気を二分するブランドであるが、中国語電子辞書市場では、その存在感は小さい。2008年版でようやく「中国語手書き入力検索」機能を搭載した「PW-LT220」を投入、中国語電子辞書市場争奪戦に参戦した。
ラインナップとしては「PW-LT220」一本、コンテンツ的には他社の標準モデル版の位置づけで、初心者層にマーケティング対象を絞っている。収録中国語コンテンツは7コンテンツと他社に比べ少ないが、『はじめての中国語学習辞典』や『ゼロからカンタン中国語』が収録されるなど、他社にはない魅力的なコンテンツも目立つ。
中国語コンテンツ
※参照:シャープ ホームページより
※英語・国語など中国語以外のコンテンツについては「中国語電子辞書比較表」を参照のこと
2008年版のパピルス収録中国語コンテンツを紹介する。(※[☆]印は音声対応)
- [☆]北京・商務印書館/小学館共同編集 中日辞典 第2版 約10万語/親字約13,500字
- 北京・対外経済貿易大学/北京・商務印書館/小学館共同編集 日中辞典 第2版 約9万語
- 朝日出版社 はじめての中国語学習辞典 約11,000語
- 大修館書店 中国語 新語ビジネス用語辞典 約12,500語
- [☆]必ず話せる中国語入門
- [☆]ゼロからカンタン中国語 場面別スキット(字幕リスニング対応)※
- [☆]ブルーガイドわがまま歩き旅行会話 中国語+英語※
主要コンテンツ略説
メインの中日・日中辞書として採用されているのは小学館の中日・日中辞典である。機能型の辞書としては朝日出版社の『はじめての中国語学習辞典』が収録されている、このコンテンツを収録しているのはシャープのみである。
また、会話コンテンツとして中国語通信教育講座の『ゼロからカンタン中国語』から場面別スキットを収録している。これもシャープパピルスのみのコンテンツである。
主要機能
2008年版以降のパピルス主要学習機能を紹介する。
- 字幕リスニング
- MP3プレーヤー
- テキストビューア
主要学習機能略説
「字幕リスニング」機能は、音声に合わせて再生中のテキストを字幕のように表示する機能である。「ゼロからカンタン中国語」がこの機能に対応している。「MP3プレーヤー」機能は外部から音声を取り込んで再生する機能である。「テキストビューア」機能はプレーンテキスト形式(.txt)のファイルを取り込んで表示する機能である。