要は英語に比べればどのテキストも大差はない、ということなのですが、それでもレイアウトや細かい部分で相違はあります。だから手にとって選べ、と言うのかというと、そういう訳でもありません。
そもそもこれから学習を始める学習者が理想的なテキストを自分の目で選ぶのは難しいものです。語学の独学経験が豊富で、どのようなテキストが自分にあっているのかということを知っている学習者は良いのですが、これまで自分でテキストを選んで、独学で外国語を身につけた経験のない方にとっては、何を基準に選べばよいかわからないのも無理はないでしょう。
また、たとえ身近に中国語ができる友人がいたとしても、テキストには相性というものがありますから、友人の目には良しと映るものが、必ずしも自分にとってベストなテキストであるという保証はどこにもありません。
ではどうやって選ぶのか。一番無難な方法はメジャーな出版社で、メジャーな著者が書いているテキストを選ぶことです。
ベストの選択ではないかもしれませんが、大はずれがないのでその点は安心できます。で、具体的に名前を挙げろ、と言われたら私が間違いなく推薦するのはやっぱりNHKの中国語テキストなんですね。
NHK中国語テキスト
公共放送のNHK、国の予算をつけて製作している訳ですから高品質の割には廉価ですし、講師も一流でテレビ放送では映像もある訳ですからハズレはほとんどありません。NHKのテキストについては次のページで詳述していますので、ここでは割愛します。
クチコミ
もちろん教材テキストには相性があるものですから、いくらNHKのテキストが優れていたとしても、かならずしも自分に合う保証はありません。実際に試したことがあるけど自分には向かなかったという方もいるものと思います。
他にもテキストはたくさんあるのですから、洗練されていて且つ学習者本人にも合ったものがどこかに眠っているものです。ではNHKテキスト以外のテキストをどのように選択すれば良いのか、という話になるのですが、ここで注目したいのが今流行の「クチコミ」情報です。
BLOGが普及してからというもの、インターネットで検索すればいわゆるクチコミにあたる使用者の使用感はいくらでも見つかるようになりました。
もちろん中にはセールス系のBLOGもあれば出版社のサクラもいるでしょうし、またたとえ本当の実感であったとしても、学習者の性格、好み、置かれている環境、学習暦などで評価はガラっと変わってくるでしょうから参考程度にしかなりませんが、それでも数十、数百とサンプルが集まればそれなりに意味を持ってきます。
ではこのサンプルをどこで確認するのか、となるのですが、残念ながら現在のところ決定的な方法はありません。Amazonなどのインターネット書店ではレビューという形で使用者の使用感が付記されているものもありますが、レビューのついていないテキストもたくさんありますし、たとえ付いていたとしてもサンプル数が少ないものが大半ですから、過信はできません。
そんな訳で現状のところ運任せ的なところがあるテキスト選びですが、せめてある程度選択肢を狭められないものかと個人的にNHKテキストを含めた市販テキストをピックアップして分類してみました。
まずはやっぱり外せない定番のNHKテキストから。
NHK以外の選択肢はこんな感じ。