マンガはお勉強の強い味方 ~ 中国語マンガ

お勉強と言えばテキストですね。中国語の学習でもそれは同じ。教科書と言ってもいいでしょう。嫌な響きですが。

このテキストの180度向こうに存在するのはマンガでしょうか。同じ書籍形式の物体でも、その内容は180度異なります。

子供たち、否、昨今の大人たちにとっても、人生のオアシス的な存在であると言ってしまっても過言ではないかもしれません。

そんな、お勉強とは対極にあるようなマンガですが、これが語学となるとそのまま学習テキストとしても利用できてしまうのですからこれを使わない手はないというものでしょう。

リーディングテキストとしてのマンガ

マンガの利用方法は多岐にわたります。もっともシンプルな使い方は初級レベルのリーディングテキストとしての利用法です。これはそのままですからわかりやすいと思います。

マンガが絵が盛りだくさん、というか絵の方がメインですし、会話文が主体なので、複雑な文法が使われることもほとんどありません。

また、絵がついているので、文が完全に理解できなくても内容理解の妨げになることはありません。このため、先に進めず飽きて放棄してしまうこともなくなるでしょう。

会話テキストとしてのマンガ

マンガの中で使われる文章は会話文が主体です。ということは、マンガの中に豊富な会話表現が盛り込まれていることになります。

この点は映画やドラマと同じですが、マンガは言わば「文字付静止画」なので、訳のわからないうちに先へ先へと進まれてしまう映画やドラマに比べ敷居が低くなります。

中国語習得レベル的に映画ドラマは厳しい、という学習者にとっては、マンガは生きた会話表現を学ぶことができる貴重な学習ソースとなるでしょう。

会話テキスト的マンガの応用利用

マンガを利用した会話学習法にはすこし高度なものもあります。

マンガを読み進める際、会話文が記載されている「ふきだし」の部分を指や紙などで隠しながら読み進めていくという方法です。

それまでの会話の流れから、自分で会話文を作っていきます。口頭でもかまいませんし、ノートなどに書き取っていってもかまいません。

そして自分で作った文章と実際にふきだしの中で使われているものと比較するのです。

別に違っていてもなんら問題はありません。ふきだしの中の表現はあくまで参考回答でしかないのですから。

翻訳テキストとしてのマンガ

別途日本語版のマンガを購入し、日中対訳マンガとして日中中日翻訳訓練を行うこともできます。

これは以前日中対訳テキストの項目でも紹介した方法です。日本語版を読みながら逐次中国語に訳したり、その逆を行ったりします。

一見地道な訓練ですが、継続することで大幅に通訳翻訳力を高めることができます。

中国語版マンガを手に入れろ!

中国でも日本のマンガは大人気なので、有名どころの日本製マンガの大半は中国語版が出版されています。

もちろん中国製のマンガを読んでも構わないのですが、全体のレベルはまだ日本製のそれに及ばないのが現状です。

いずれにせよ、日本国内の書店には置かれていないので、購入は輸入扱いとなります。中国輸入書籍を扱っているところで購入すればよいでしょう。もちろんネットで簡単に注文することができます。

詳しくは「中国語版日本マンガ」のページをご参照ください。

中国語版日本マンガ