パソコン・インターネットで学ぶ中国語入門

先にまとめた話になりますが、インターネット学習は中級以降のコンテンツには事欠かない一方、入門初級レベルにおいては、その学習ソースは非常に限られたものとなります。

現状この部分については従来のテキストを主とし、インターネットを副とする手法の方が現実的なのかもしれませんが、本項では、敢えてパソコン・インターネットを主軸とする学習法を貫くことを前提として、学習法の構築を考えてみたいと思います。

インターネット学習サイト

入門初級レベルでは、特に発音と文法について体系的に学ぶことができるプログラムが必須となります。

このようなコンテンツを構築することは中国語教育の素人には難しく、それが多くの場合無料を前提としているインターネットコンテンツとして提供される上で障害となっています。

現在利用できる中国語学習サイトの多くは、中国語学習者が趣味の範囲で作成しているものが大半で、特定の分野に特化されたものや、学習コンテンツとしては荒削りなものが多数を占めています。また、コンテンツの信頼性という点から考えても、善し悪しの判別を下す能力に欠ける入門初級レベルの学習者にとっては、リスクが大きくなります。

そんなインターネット学習サイトの中で、とりわけ際立つ存在が東京外国語大学の言語モジュールです。入門初級全般にわたる項目を、発音から文法まで体系的に学ぶことができる、抜群の秀逸サイトです。

東外大言語モジュール

コンテンツを編集監修しているのは東外大の先生方ですから、信頼性という点でも申し分ありません。いつのまにか純粋な普通語(標準語)の他に、北京、蘇州、台湾の普通語会話モジュールが追加されていますね。それにしても、蘇州、というところが素敵です。プロジェクトにかかわっている教師もしくは学生院生の中に蘇州人がいたのでしょう。

通信教育講座

多少なりとも資金を投入することを厭わないのならば、中国語通信教育講座を利用するという手段もあります。

入門から初級にかけての項目を体系的に学習することができる中国語通信講座は多くありませんが、その中でおすすめなのが旺文社の「ゼロからカンタン中国語」。パソコンを使用して学習することを前提として設計されているので、パソコン学習との相性は抜群です。

ゲーム性を取り込んでいるので、楽しみながら学習を進めることができます。このあたりが「東外大言語モジュール」のような大学のプロジェクトにはない、商業ベースの通信教育講座の強みです。

「ゼロからカンタン中国語」については次のページで詳述しています。合わせてご参照ください。

ゼロからカンタン中国語

その後は外国語通信講座としては定番の「スピードラーニング」シリーズの中国語版「スピードラーニング中国語」で耳を慣らして会話力をつけるのが通信教育による中国語学習の定番路線となります。まぁ、お金に糸目をつけなければ、の話ですが。

「スピードラーニング中国語」については次のページで詳述しています。ご参照ください。

スピードラーニング中国語