その現実は一般に考えられているほど甘いものではないのですが(※参照「中国語通訳と翻訳 ... 花形職業の現実」)、通訳を目指して学習に取り組むこと自体は推奨してもいいと思います。
たとえ通訳になれなくとも、目標を高く掲げるのは、中国語習得において極めて有益です。100を目指す者にとっての60と、60を目指す者にとっての60では、60に到達するまでの学習ストレスに大きな差が生まれるのは、ここでいちいち説明するまでもないことでしょう。
中国語通訳トレーニングテキスト
一般に、通訳を目指す、となると、いわゆる通訳養成学校に通うのが普通です。
もちろんこれはこれで同じく高い志を持つ学習者たちと机を並べて学習できるということで、非常に有益なことなのですが、費用がバカにならないのも現実です。
領収書を机にでも貼り付けて、学習の原動力にするという手もありますが、経済的にとても負担できない、という学習者も少なくないものと思われます。
だから通訳はあきらめる......のは実はまだ早いのです。
英語に比べたら非常にマイナーな中国語通訳なのですが、なぜか中国語通訳を養成するための本格的なトレーニングテキストが市販されています。
安くはありませんが、それでも通訳学校に通うことを考えれば激安です。内容も通訳学校で行われているトレーニングをそのまま自習できるように設計された本格派。経済的な理由で通訳学校を断念した学習者、いきなり通訳学校にチャレンジする自信のない学習者はこのトレーニングテキストで実力試しをするのが良いでしょう。
シャドーイングテキスト
通訳学校で行われる訓練メソッドの一つに「シャドーイング」というものがあります。
近年、中国語でも「通訳養成メソッド」という売り込みでシャドーイングを謳ったテキストが出版されるようになってきていますので、上述の中国語通訳トレーニングテキストが本格的すぎて敷居が高く感じられるような学習者は、これらシャドーイングテキストで通訳訓練の感覚をちょっぴり先取りしても良いのではないでしょうか。
中国語通訳関連書籍
トレーニング系の学習テキスト以外にも、中国語通訳者の心得や具体的にどんなことをしているのか紹介している書籍も出版されています。
中国語の通訳に興味がある学習者は通読しておくと良いでしょう。