お金の上手な使い方 電子辞書と発音ソフトで中国語楽習

ちょっとした工夫を加えるだけでも、中国語の学習が「楽習」となることはこれまで紹介してきた通りですが、小手先の工夫だけではどうにもならない部分も存在します。

その部分を劇的に改善してくれる万能のアイテムがあります。それが「お金」です。

嫌な響きですが、世の中というものはそういうものなんですね。世知辛い、とはこのことを言うのでしょうか。『蟹工船』がブームになるような世の中でお金お金とは言いたくありませんが、残念ながら、その効力は否定できません。

とは言っても別に金をばら撒けばよいという訳ではありません。大部分の学習者にとって、資金は限りあるものです。その限りある資金を効果的に配分することで、「楽習」効果を最大限に引き出してやれば良いのです。

本項からは、中国語「楽習」という観点から中国語の習得を考えるにあたって、どの部分に集中的に資金を投下すべきか考えてみたいと思います。

電子辞書

およそ語学というものは辞書なしでは考えられないものです。テキストや学習方法は入門から上級まで常に変遷を遂げていきますが、辞書を引くという行為だけは、入門上級を問わず永遠に続きます。

一方で、辞書を引く、という行為は結構手間がかかるものでもあります。慣れてしまえば楽なものではありますが、またマニア系の中には辞書を引くこと自体が楽しい、という方もいますが、学習効率という点から考えるのならば、辞書を引くという行為は、あまり効率の高いものではないのです。

その効率性を劇的に改善してくれるのが電子辞書です。特に漢字からピンインがすぐに出てこない入門初級レベルの学習者にとっては、すでになくてはならないアイテムとなっており、いまさら「楽習」云々から電子辞書の効果について説く必要性もないのかもしれませんが、少しでも楽に学習したいのなら、電子辞書は欠かせない存在です。

何はともあれ、まず資金を投下すべきは電子辞書です。極端な話、他のものはインターネット上で提供されている無料コンテンツを利用しても良いのですが、これだけは何ともなりません。インターネットには無料で使用できる中国語辞書もありますが、その機能性は電子辞書とは比べ物にならないことは言うまでもないでしょう。

電子辞書については次のページでまとめています。合わせてご参照ください。

中国語電子辞書 CANON WORDTANK(キャノン ワードタンク)V903
中国語電子辞書 CASIO Ex-word(エクスワード)XD-GP7350 XD-SP7300
電子辞書 SHARP Papyrus(シャープ パピルス)中国語モデルPW-LT220

上記三機種を比較分析したレポートはこちら。

最強の中国語電子辞書はどれだ...... CANON WORDTANK(キャノン ワードタンク)V903 vs CASIO Ex-word(カシオ エクスワード) vs SHARP Papyrus(シャープ パピルス)PW-LT220

発音学習

「中国語、発音よければ半ばよし」という格言があるほど、中国語学習においては発音の習得が大切になります。実際、発音がなかなか身につかずに挫折してしまう、という学習者も少なくないようです。

一方で、この部分は資金効果が現れやすい項目でもあります。もともと発音は独学が難しい項目なので、この部分は無理してケチらずに、素直に中国語教室が主催する発音学習講座などを受講するのが良いでしょう。

合わせて、中国語特有の声調を視覚的に強制できる発音学習ソフトウェアを併用するとより効果的です。価格もリーズナブルになっているので、これから発音を学習する、という方は利用されることを強くおすすめします。

中国語発音学習ソフトウェアについては次のページでまとめています。合わせてご参照ください。

中国語発音学習ソフトウェア

電子辞書と発音学習については、「楽習」云々を問わずケチってはいけない項目なので、つべこべ言わずに素直に資金を投下してください。その資金すら準備できない、という方は、まず先にその資金を工面するところから始めましょう。中途半端に始めてしまうと、かえって余計な遠回りをしてしまうことになりかねませんから。