前項では「一点突破」でスタートダッシュを切る方法を紹介しましたが、本項は資金力があるからこそできる正攻法でのスタートダッシュ法について考えていきたい思います。
ケチるのはよそう
貧乏学生ならともかく、社会に出て久しいミドルやご主人の仕事について海外に拉致されるようなセレブな奥様方だったら多少の出費は痛くも痒くもないでしょう。
そんな場合は中途半端に「無料」という言葉には惑わされたり安物買いに走るより、最も学習に躓きやすい期間を金の力で一気に乗り切ってしまう方が時間・費用効果から換算して高い学習効果を期待することができます。
語学教材なんて高いと言っても10万を超えることはありません。英会話セット50万なんて遠い昔話です。
若さに欠ける分はミドルやセレブらしく金でカバーする。これこそ「持つ者の中国語楽習法」ではないでしょうか。
入門
具体的に話を進めていきましょう。
まずは教材から。これから中国語を始めるのなら旺文社のオンライン中国語通信講座スピードラーニングの中国語版がいいでしょう。パソコンで勉強しますので従来のテキストに比べ勉強しているという感覚が薄れますし、パソコンの強みを生かしてカリキュラムにゲーム性を持たしていますから学習ストレスはかなり軽くなります。
もう机の上にテキストと辞書を広げて、テープレコーダの巻き戻しと再生を繰り返す必要はないんですよ。
この通信講座については「中国語教材を斬る!」の「ゼロからカンタン中国語」で詳述していますので、合わせてご参照ください。
これと平行して中国語教室に通います。
えっ?通信講座をやってるのに中国語教室まで通ったら無駄じゃないかって???
ここで資金力が物を言うんです。一見無駄に感じますが、この合わせ技には非常に高い学習効果を期待できます。
事前に通信講座で学習しているので中国語教室での学習は基本的に復習です。復習ですから授業はラクラクで、内容の吸収も良くなります。おまけにあなたは中国語教室の優等生。事前に勉強しているわけですから当たり前ですが、先生から褒められ、クラスメイトから称えられれば気分が悪くなるわけがありません。
この合わせ技はつまらないためおろそかになりがちな「復習」を低ストレスで行うことができる点で非常に優れています。また、復習といってもただの繰り返しではなく、同じ内容を別の形で学習するため、より刺激的で且つ高い定着効果を期待することができるのです。
初級へ
ゲーム感覚で中国語の入門を学び、クラスの優等生として鼻高々でいる間に入門は終わります。
次は初級となるのですが、ここでも資金力に物を言わせ、新しい通信講座を投入します。
ここでは会話重視ということで、まずは会話の土台となるリスニングの基礎作りのためスピードラーニングの中国語版を始めます。あまり深く考えずに手の空いた時間を利用してひたすら聴き続けてください。
もちろん中国語教室も引き続き通い続けます。基礎がしっかりしている分初級以降の学習においてもクラス優等生の地位を保つことは容易です。しかも独自にリスニングを始めているので、リスニング力はクラスナンバーワン間違いなしです。
その後時間に余裕があれば会話重視の中国語教材ピンズラー中国語(※実用講座の中の語学系に分類されています)を投入しましょう。リスニング力は『スピードラーニング』で鍛えてありますので、比較的早い段階で会話力の向上を実感できるでしょう。
ここまでの段階にまで達すればひと安心です。簡単な表現ながらも会話ができるようになれば、中国語は俄然面白くなります。
『スピードラーニング』中国語版と『ピンズラー中国語』についてはレポートで詳述していますので、合わせてご参照ください。
いざ中国へ
ここまで来たら中国へ中国語遠征に出かけます。理想的には一ヶ月前後の短期留学を行いたいのですが、社会人でそんな贅沢なことはいってられない方はゴールデンウィークや夏期休暇を狙って一週間プチ中国留学を行えばいいでしょう。
適当な留学プログラムが見つからない場合は中国旅行でも構いません。とにかく中国に行って中国語を使ってみましょう。中国語教室で使う中国語とはまったく違った、生の中国語にさらされてみてください。
なまっていたり速度が速かったりして相手の言ってることはあまり聴き取れないかもしれませんが、こちらの使う簡単な中国語表現は聴き取ってもらえると思います。曲がりなりにも中国語が通じるのは本当にうれしいものです。
中国から帰ってきたあなたは一回り成長していると思います。うまく聞き取れなかったもの、うまく通じなかった表現は次の遠征までの課題です。勉強にもさらに気合が入ること間違いなし!かな(笑)。
セレブなあなたの中国語学習必携アイテム
この他、学習ストレスを軽減する必携アイテムが「中国語電子辞書」。まぁ電子辞書はセレブであろうがなかろうが必携のアイテムではあるのですが。
おすすめの中国語電子辞書は何と言っても『CANON wordtank V90』です。現状これに勝る中国語電子辞書はありません。
『CANON wordtank V90』については「中国語電子辞書 ~ CANON wordtank V90 G90」でレポートしていますので、ご参考にしていただければと思います。
パソコンを使用した学習をメインにする場合は合わせてパソコンで使用できる中国語辞書も購入することをおすすめします。中国語辞書ソフトの決定版は何といっても『ChineseWriter8』です。
入門・初級の方には上位ヴァージョンである『ChineseWriter8 MASTER』がおすすめ。発音矯正機能と中国語検定3級・4級対策機能が搭載されています。
『ChineseWriter』シリーズについてはレポートでしていますので、ご参考にしていただければと思います。
この他、発音矯正ソフトも用意しておくといいと思います(※『ChineseWriter8 MASTER』を購入した場合は必要ありません)。おすすめはやはり『いきなり中国語 基礎編』でしょう。旅行・ビジネス会話を収録したパック版もあります。
その他発音矯正ソフトについては「中国語発音学習ソフトウェア」でレポートしていますので、ご参考にしていただければと思います。