中国語楽習法(旧版)

一昔前、中国語が必要で勉強するなんていう人はほとんどいませんでした。

中国語の需要は限られたもので、「大学の専攻」とか「研究上の必要」以外で中国語を勉強する人は、そのほとんどが「好きで」勉強する人たちばかりでした。

しかし、日本と中国の関係が緊密になるにつれ、さまざまな場面で中国語が必要とされるケースが増えてきています。

最も典型的な例はビジネスでしょうか。日中貿易の興隆に伴い、仕事で中国と何らかのかかわりを持つ人が増え、出張駐在などで中国に足を踏み入れる人も急増しています。

そう、中国語は既に「物好きの道楽」ではなくなってしまったのです。

仕事上突然中国語が必要になったビジネスマン、夫が中国駐在になり、中国に連れて行かれる羽目になった主婦……

もともと中国語になんて興味はないのに、いやいやながら中国語を勉強することになってしまった人たちがいます。

また、中華圏の映画やドラマが日本にも紹介されるようになり、いわゆる中華系芸能人にハマったのがきっかけで中国語をかじっている人、更には定年直近になってから中国へ技術指導をしに行くことになった熟練技術者等も増えてきています。

このような人たちに武者修行的な「中国語の達人を目指すための学習法」を強要するのは不合理です。

生活上必要なだけの中国語、仕事上必要になるだけの中国語または追っかけに必要になる中国語(笑)さえ身につければいいのですから。

そこで、ここでは「別に中国語の達人なんかになる気ないし~」という学習者のために、少しでも中国語を『楽しく』また『楽に』勉強して、そこそこの中国語力を身につける方法を考えてみたいと思います。

もちろん、「楽しく学ぶ」ことは中国語の学習効率を高める重要なポイントですから、本気で中国語を勉強している学習者にも有意義な情報になると思います。

試行錯誤的な所もあり、アイデアに止まってしまうような提案も多いかもしれませんが、ご意見をいただければ幸いです。