このうち北方方言はかつて「官話」と称され、現代中国語の共通語「普通話」の基礎となりました。中国の人口構成で圧倒的多数を占める漢族の70%はこの北方方言地域に所属します。
また、中国語の方言は一応文字として漢字を共有していますが、方言間の発音差が非常に大きく、異なる方言間による会話意思疎通は事実上不可能です。
現在は「普通話」教育の推進によって人口の7割程度が共通中国語としての「普通話」を理解していると言われますが、これはあくまで聞いて理解できるというレベルの話で、標準的な中国語で会話できる人口の割合はこれよりずっと低くなると思われます。