特徴(メーカーより 主に中国語関連部分を要約して抜粋)
収録辞書コンテンツ
中国語辞書として定評のある小学館「中日辞典 第2版」や「日中辞典第2版」を収録。その他大修館の「中国語新語ビジネス用語辞典」、中国語入門者向けの「はじめての中国語学習辞典」など、役立つ中国語系コンテンツを中心に全29コンテンツを収録。
字幕リスニング機能
中国語の音声に合わせて、再生中のテキストを字幕のように表示。中国語の音声を聞きながら、日本語訳の確認や中国語と日本語訳を切り替えたり、同時に表示することが可能。
手書きパッド
簡体字中国語を認識できる日英中三言語対応の“手書きパッド”を搭載。
解説
ここに注目!①……「手書きパッドで中国語直接入力」
手書き入力機能搭載。これがないと入門初級者は部首、画数から単語を引くしかなくなり、効率がものすごく悪くなる。中国語電子辞書を語る上では必須の機能である。
ここに注目!②……「音声付・変速可」
音声読み上げ機能搭載。初級者には必須でしょう。再生速度が5段階で変速可能なのはシャープのみ。
ここに注目!④……「小学館 中日日中辞典第2版収録」
メインの中国語辞書として『小学館 中日辞典』と『小学館 日中辞典』の最新版である第2版を収録している。
ここに注目!⑤……「リスニング学習機能」
入門初級者向けの学習機能が充実している。市販のテキストなどから中国語音声データを取り込んで再生することも可能。
ここに注目!⑥……ゼロからカンタン中国語」が収録
「字幕リスニング機能」対応コンテンツとして入門者向け中国語通信教育教材として定評のある旺文社の「ゼロからカンタン中国語」の会話スキットが収録されている。
ここが不満!……「中上級者向け中国語辞書コンテンツ未収録」
ライバルとなるキヤノン ワードタンクV903やカシオ エクスワードXD-GP7350に比べ、収録されている中国語辞書コンテンツ量が明らかに劣っている。特に中上級者向けの辞書コンテンツである『中日大辞典 増訂第二版』が未収録なのが痛いところ。
総括
他社に遅れること数年、今更ながらの感もあるが、シャープのパピルスにも中国語手書き入力機能が搭載された。
手書き入力機能は中国語電子辞書として最低限の機能であると認識しているので、これが搭載されていない電子辞書は基本的に無視している。今回パピルスにも搭載されたので評価対象としている。
で、総括となるが、ぶっちゃけた話、中国語辞書という観点からはキヤノンやカシオのそれとは比べ物にならない。
まず、中級以降の場合は100%選択範囲外。中中辞書は欲張りかもしれないが、『中日大辞典 増訂第二版』も収録していないので、敢えてパピルスを選らぶ理由が見つからない。「パピルスが好き、キヤノンやカシオの電子辞書は使いにくい」という場合を除き、おすすめはしない。
一方、これから中国語を学ぶ、という学習者の場合は、入門初級者向け学習コンテンツが充実しているので、少なくともカシオ エクスワードよりはお値打ちだろう。
特に注目なのが「字幕リスニング機能」対応コンテンツである「ゼロからカンタン中国語」の会話スキットが収録されているところであろう。このコンテンツは入門者向け中国語通信教育教材として定評のある旺文社のもので、これだけでも3万円以上するのだから、これを考慮して考えると、結構おいしい買い物になるのかもしれない。
全体的に見て、これから中国語を始める、という入門初級者向けの電子辞書である。入門初級レベルを修了している人にとっては、購入価値は激減するだろう。
ライバル他社の中国語電子辞書と比較したレポートも公開している。合わせて参照のこと。
【比較検証レポート】最強の中国語電子辞書はどれだ...... ワードタンクV903 vs エクスワード vs パピルスPW-LT220
購入のヒント
電子辞書は語学への初期投資のなかで、比較的大きな割合を占める投資項目となる。となれば、少しでも安く買いたいと思うのが人情というもの。次のページで中国語電子辞書を安く買うための手引きを公開しているので参照のこと。
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